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04月14日(金曜日)付
愛の意味はとても難しい。
どの観点からみるかにもよるが、
それが政治的観念を含めるとさらに複雑なものになる。
「愛国心」と聞いたとき、アメリカ文化を知っている身分としては、
特にいやな感じはない。どちらかというと、強さを感じる。
それが三島由紀夫に言わせると「愛妻家」という言葉に似てるという。
それこそ、驚きであるとともに、納得もさせられた。
「愛国心」「愛妻家」「大和魂」どれが一番平和で納得できるのか、、、
時代背景もあるだろうが、やはりそれぞれの個性での観念を育てるのが必要だと思う。

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 「愛」という字の中には、「心」が入っている。字の成りたちを、当たってみた。「後ろを顧みて立つ人の形に心を加え、後顧の意を示す」(字通)。「心がせつなく詰まって、足もそぞろに進まないさま」(学研新漢和大字典)。
 この「愛」に「国」や「心」がつくと議論が起こる。戦前の「忠君愛国」を連想する人もいる。ふるさとの自然を懐かしむような当たり前の気持ちだという論もあるだろう。
 かつて三島由紀夫氏は本紙への寄稿の中で、「愛国心」という言葉には「官製のにおいがする」と述べた。「実は私は『愛国心』という言葉があまり好きではない。何となく、『愛妻家』という言葉に似た、背中のゾッとするような感じをおぼえる……『大和魂』で十分ではないか」
 自民、公明両党の教育基本法改正に関する検討会が、「愛国心」の表現で合意した。「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」とされた。
 「他国」も尊重し、世界平和に寄与するという後段は分かりやすい。愛する対象としての「我が国」は、解釈が分かれそうだ。領土と山河と国民との集合体を指す一方で、統治の仕組みともとれるからだ。
 肝心なのは、「我が国」や「郷土」がどうあったらいいのかを、それぞれが考える力を養うことだろう。教師が、子どもたちに愛国心を測る物差しを当てて点数を付けるのでは息苦しい。「愛」の字の、いつくしむという意味を忘れないようにしたい。
# by kiki000yuu | 2006-04-20 01:24 | 天声人語

04月13日(木曜日)付
本当に北朝鮮の拉致問題は解決されないのかな。
北朝鮮はそもそもなぜ拉致をするのか、
何かエッセイでも読まなきゃ。勉強不足だ。

海を越えてすぐ日本人を拉致する国がある。
国際社会のはずが、しっかり連携が取れていない。
言葉だけが先走っているように思えるのは私だけか。。。

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「革命事業のためなら何をやってもいい。拉致を悪いとは思っていないんです」。11日にソウルで死去した韓国の映画監督・申相玉(シンサンオク)さんは、かつて、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)書記(現・総書記)をこう評していた。
 78年に、女優の妻と相次いで北朝鮮に拉致され、金書記のもとで映画を制作した。しかし、後に米国に亡命し、韓国に帰国する。
 ふたりが拉致されたのと同じ年に、韓国西部の島で16歳の少年が消息を絶った。日本政府によるDNA鑑定で、横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさんの父である可能性が大きいとされた拉致被害者・金英南(キムヨンナム)さんだ。
 いがぐり頭の「父」や、13歳で拉致された「母」、そして年格好は両親と同じような「娘」の写真が紙面に載った。それぞれの人の歩みを突然断ち切ったり、つなげたりした拉致という国家犯罪の卑劣さを訴えかけてくるようだ。
 めぐみさんが新潟市の自宅の近くで拉致されて、今年の11月で29年になる。拉致されてから25年になる日、中学校からの帰り道をたどった。それまでにも新潟には何度か出張で来ていたが、めぐみさんや他の拉致事件の取材ではなかった。初めて現場を肌で知り、中学校から日本海へと続く一本道を胸に刻んだ。
 海岸の近くで、めぐみさんの足取りはいったん消えた。その後、ヘギョンさんの存在が分かり、更にその父が浮上した。しかし、それぞれの北朝鮮での消息は、まだ隠されたままだ。この3人を含めて、すべての被害者の軌跡をきちんと示すよう、日韓両国と国際社会は手を携えて迫ってほしい。
# by kiki000yuu | 2006-04-20 01:20 | 天声人語

04月09日(日曜日)付
この話題は大好き。グミと言えば、私の大好物!!!!!
ドイツ=グミ!
ハリボー大好きだよ!
天声人語もいいトピック選ぶねぇ。
ワールドカップのおかげでドイツフェアとかも開催されるみたいだし、
今年の夏はグミ食べてサッカー応援するぞ!!
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サッカーW杯ドイツ大会の開幕まで、ちょうど2カ月。日本代表チームは来月下旬には、合宿地のボンに入る予定だ。ボンは90年のドイツ統一まで、西ドイツの首都だった。合宿地に選んだ理由としてジーコ監督は、「街が落ち着いている」ことを挙げていた。
 ボン在住の日本人に聞くと、ボンで一番の名物はグミキャンデーだそうだ。日本でも十数年前から、女子中高生や子どもたちを中心に人気のあるゼラチン状の菓子で、ぐにゅぐにゅした歯ごたえが特徴だ。欧州6カ国で工場を展開する世界一のグミメーカー「ハリボー」の本社がこの街にある。
 1920年にハンス・リーゲルという人がボンでつくったから、あたまの文字をとって、ハリボーとなった。日本に輸入されたものでも1袋200円ほど。ネーミングからいっても値段からいっても、駄菓子といっては失礼だが、親しみやすい菓子だ。
 日本の販売代理店「リョーカジャパン」ではいま、貨物船にグミを満載して運んできている最中だという。各地のデパートやスーパーでW杯に向けて、ドイツフェアが予定されているからだ。
 同社国際事業部長の中洲康博さんは出張で、何度もボンを訪れている。日本チームが宿泊する予定のホテルが定宿だ。「ライン川のほとりで、川以外は何もない。静かなホテルだから、選手には最適だと思います」。日本チームの活躍がグミの売れ行きに波及することを期待する。
 代表候補の中には、小さい子どものいる選手も少なくない。ボンのお土産が、本場のグミと好成績になればいいのだが。
# by kiki000yuu | 2006-04-11 13:16 | 天声人語

暴露
ここのブログは2005年の1月から何気にやってます。
最初は、ものすっごく広い範囲の「好きな人」の好きなものについて書いてた。
私のいう「好きな人」っていうのは家族、姉妹、友達、元彼、今彼、将来の彼(?)のもの全部含むんだ。

そんなわけで、文中に「好きな人」って出てきてもそんな驚かないでください(笑)

最初はそんな感じで書いてたけど、途中からは
就職活動するために、インターネットで読める朝日新聞の天声人語を読んで
コピって、プラス簡単な自分の感想を加えて投稿しています。

天声人語、かなり役にたったよ、実際。
自分のためのブログになってるけど、本当にプラスプラス効果!
アメリカにいる身分だから日本のニュースを知るのも大事だし、
知識を身につけて、更には自分で考えることって大事だと思う。

さて。MIXIのプロフィールのとこに、このサイトのURLをくっつけてみます。
誰か気づくかなぁ??
ま、どっちでもいいけど。
それにしても、私ってば、いくつサイト持ってるんだろう。。。。。
# by kiki000yuu | 2006-04-10 13:20 | 気まぐれ

04月08日(土曜日)付
がけっぷちかぁ。
昔は政治について知ることが好きでした。
興味もありました。
でも今はめっきりなくなりました。

民主党自身が変わらなければならないといわれている日本の政治。
党ごとが変わらなければ内閣が変わらない。日本全体が変わらない。

小さいところから大きいところを変える。

うむ。納得。
でも、一番の根本的なところは国民ひとり一人なのではないのか。
ついでに言うと、これを書いている私自身だったりする。
さて、どうしたものか。。。

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握手、また握手、もうひとつ握手。民主党の代表選は、小沢一郎氏が菅直人氏を引き離して勝利した。開票の直後のテレビ中継を見ていて、このふたりや前原・前代表が何度も握手を繰り返すさまが印象的だった。
 「意外に聞えるかも知れないが、握手は相互の不信から生まれた習慣である」という説がある。「昔の人びとは、見知らぬ人間に接するとき、いつでも戦えるように油断なく身構えて相手のまわりを回り、腰をおろして話し合いに入る前に、相手の手をつかんで武器を持っていないことを確かめたものである」(W・ソーレル『人間の手の物語』筑摩書房)。
 それほど古い時代のふたりではないが、もともと「水と油」にもたとえられてきた。これから果たして、一致してことに当たってゆけるのだろうか。
小沢氏は投票の前の演説で、これまでも好んで引用してきた言葉を使った。「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」。ルキノ・ビスコンティが監督した映画「山猫」の中に出てくるという。
 この映画は、19世紀のイタリア統一の英雄だったガリバルディの率いる義勇軍が、シチリアに攻め入った時代を描いている。小沢氏が引いたのは、バート・ランカスターの扮するシチリアの貴族のせりふだ。
 かつて『日本改造計画』を著している小沢氏には、日本を変えたいという強い思いがあるようだ。しかしその前に、ここで民主党が生き残るためには、民主党自身がよほど変わらなければなるまい。がけっぷちで交わされた握手の行方を見守りたい。
# by kiki000yuu | 2006-04-10 13:07 | 天声人語

04月07日(金曜日)付
何事もあきらめたら終わり。
でも終わりを知ることも決めることも大事。
どこがポイントなのか見極めるのが難しいけど、
その判断は一人一人がしなきゃいけない。
自分って本当に大事。もっと成長しなきゃ。

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 満開の桜の下に、少女がひとり立っている。横田めぐみさんが北朝鮮に拉致される約半年前の77年4月、新潟市の中学校に入学したころの写真だ。横浜市の高島屋横浜店で開かれている「めぐみちゃんと家族のメッセージ 横田滋写真展」の入り口に置かれている(11日まで)。
 父・滋さんが、めぐみさんの拉致までの13年間に撮った写真などが展示されている。初節句のひな祭りで、父にほおずりされためぐみさん。母・早紀江さんに抱かれた双子の弟にキスするめぐみさん。入園、運動会、家族旅行……。
 どの家にも残されているような、誕生に始まる成長の記録だ。仲の良い、明るい家庭の様子がほほえましい。その幸せが、中学1年の11月の拉致で突然断たれる。それ以後、家族の集合写真は一枚もないという。会場を巡ると、もう一度みんなで写真を撮りたいという家族の思いがひしひしと伝わってくる。
 めぐみさんの事件の翌年に拉致された田口八重子さんの長男が原作者という漫画の連載が「漫画アクション」で始まった。題は「母が拉致された時 僕はまだ1歳だった」。長男・飯塚耕一郎さんは、八重子さんの兄に「次男」として育てられた。 写真展も漫画の連載も、拉致という国家犯罪の卑劣さと罪深さを改めて訴えている。捜査の手がなかなか届かなかったが、警視庁は先月、原敕晁(ただあき)さん拉致事件で大阪市内の関係先を家宅捜索した。
 これも発生から四半世紀以上たっている。しかし、あきらめるわけにはいかない。手を尽くさなければ、その先の手は見えてこない。

# by kiki000yuu | 2006-04-07 15:53 | 天声人語

04月06日(木曜日)付
そっか。6日はラファエロが他界した日だったんだね。
なんだか歴史を感じる。
本当に現実にいた人なのかさえ耄碌としてくるような年月の差。
でも、その人の作品はちゃんと残ってるからね。
そのうち本物を見にいけたらいいな。
イタリアへ。


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 歴史ある町で古い橋を渡る時、これまでに行き交った人々の足音を聞くような思いがする。イタリアの古都フィレンツェで、「古い」橋を意味するベッキオ橋に立ち、ざっと500年前のルネサンス期を代表する3人の姿を想像したことがあった。
 「一五〇四年秋、二一歳のラファエッロが青雲の志を抱いてフィレンツェを訪れたとき、五二歳のレオナルドは『モナ・リザ』に霊筆をふるい、三〇歳になんなんとするミケランジェロは巨像『ダヴィデ』を仕上げたところであった」(佐々木英也監修『NHKフィレンツェ・ルネサンス』)。ラファエロは2人の巨匠の作品に学び、優美で流麗な独自の作風をつくり上げてゆく。
 ラファエロは1483年の今日4月6日、中部イタリアのウルビーノに画家の子として生まれた。今、町には「ラファエロの生家」という建物がある。部屋が連なっていて日本なら邸宅の部類だ。絵の具を調合したという石の台や古びた井戸もあり、幼いころの画家に思いをはせることができる。
 フィレンツェで開花したラファエロは法王庁に認められ、バチカンの壁画も描いた。「アテネの学堂」という絵では、ギリシャの哲学者らの群像の中にレオナルドとミケランジェロの肖像を描き入れた。
 彼自身は隅の方につつましげに顔をのぞかせている。「先輩」の技を学び、あるいは盗んで大成したことを感謝しているかのようだ。新年度が始まった日本でも、そんな幸せな出会いが多くあるといい。
 1520年の誕生日にあたる4月6日、37歳で他界した。
# by kiki000yuu | 2006-04-07 15:47 | 天声人語

04月05日(水曜日)付
やっぱり時代が変われば景観も変わる。
でもそれはさびしい。
風情のあった景色がたちまち現代の感情の薄れた景色になるのは悲しい。
どうやったら守れるのか。
守りたい気持ちはあるのに、結局便利さなどを求めて
昔の大切なものを失っていく。
なんとも矛盾してるね。。。


*******************
はなびらがくねりながらおちてくる。東京で、桜が盛んに散っている。芝の増上寺にも、花を惜しむ多くの人の姿があった。そして、寺の大屋根と、後ろにそびえる東京タワーを、桜と人にからめて撮っている。
 江戸時代の徳川家の菩提(ぼだい)寺と、赤と白に塗られた鉄の塔とは不釣り合いのようだが、むしろ取り合わせの妙を感じ取る人もいるようだ。しかし、大屋根の後ろに立つのが生活の気配を漂わせる高層住宅なら、カメラを向ける人は減るだろう。
 京都・宇治の平等院の背後には、高層マンションが立ち並ぶ。ここの鳳凰堂が、10円玉の絵柄になって55年になる。
 「10円玉のデザインも変えたら」。京都に長く住む米国人で東洋文化研究家のアレックス・カーさんの言だ。『美しき日本の残像』などを著して、「電線と看板に覆われ、コンクリートで固めた“枯山水”」と評する日本を、深い愛着をもって批判する。
 手厳しい指摘だが、最近は景観を巡る動きが続く。東京の国立市の住民が、高層マンションの上層部の撤去を求めた上告審の判決が先週あった。最高裁は上告は棄却したが「良好な景観の恩恵を受ける利益は法的保護に値する」という初めての判断を示した。新宿区や札幌市では、建物の高さを一定以上は認めない「絶対高さ制限」が始まった。
 絶え間なく桜の散るさまを凝視していると、時が逆戻りして、いにしえの町並みや人の姿が現れてくるような気がする。過去の幻に一時ひたりながら、未来に伝える景観を思い描く。それも、花散る季節の味わいの一つだ。
# by kiki000yuu | 2006-04-07 15:44 | 天声人語

04月04日(火曜日)付
確かに私もマンションに住んでたから、いろいろ死角があるのはわかる。
マンションってひっそりしてて、なんだか怖い雰囲気があるのもしっている。
やはり昔のようなご近所同士の付き合いがこれからもっと重要性を持つと思う。
形、定義としてはみな気づいているのになぜ実行されないのだろうか。
やはりそれは危機感の薄さなのか、それともただの怠けなのか。
現代人の気質、それを見直す必要があるだろう。

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自宅まであと20歩ほどというから、いわば玄関先だ。学校からそこまで帰ってきたのに「ただいま」と言えなかった。川崎市のマンションの15階から投げ落とされ、殺害された小学3年の山川雄樹君と家族の無念さは、計り知れない。
 家の玄関先までが凶行の現場にされるのでは、どうしたら子どもたちの身を守れるのかと暗然とした気になる。しかし、このマンションの通路のような場所は至るところにあり、住民は日々行き来しなければ暮らせない。何か手だてはないのだろうか。
 マンションは家の集合体だ。平地なら、家と家の間には路地がある。かつて町の路地といえば、ほぼいつもだれかの目があり、声をかけあう姿があった。それが子どもを見守ることにもなったが、時代とともに、煩わしいこととして避ける習わしができた。
 今では超高層のマンションも珍しくない。しかし顧みれば、多くの人が高層住宅に住むようになって数十年しかたっていない。マンションの通路だけでなく、階段やエレベーターも、新しい路地として見直すことはできないだろうか。
 この事件は、高さが「凶器」になりうることも改めて示した。それを防ぐには、通路や階段に鉄格子でも取り付けるしかない。実際、東京の高層団地の代表格の高島平では、3階以上の通路の外側に金属のさくを巡らせた棟がある。
 昭和50年代に飛び降りが続いたためで、ヒマワリやチューリップの形にデザインされていた。そんな鉄の格子だけでなく、住む人たちの目や声という生きた格子にも命を守る力があるはずだ。
# by kiki000yuu | 2006-04-07 04:15 | 天声人語

04月03日(月曜日)付
もう6年前の話なんだね。。。。
なんだか時間を感じる。

昔は仕切ってた人が今では牢獄の中。。。
本当にいろいろな時代の移り変わりがある。
そんななか、自分は何が変わったのだろうと考える。

さて、私はこの6年で何がかわったかな。。。

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 もう、ずいぶん前のことのような気がする。あの日も4月の第1月曜日で、入社式が多かった。6年前のきょう、朝刊が「小渕首相が緊急入院」と報じていた。
 冷めたピザ、凡人首相。「あらゆる日本語を駆使してご批判をいただいた」。本人がこう語るほど、小渕政権は不人気な中で始動した。それでも自由、公明両党との連立をテコに、周辺事態法や国旗・国歌法、警察の盗聴を認める通信傍受法といった、時代を画する法律を成立させていく。
 だが、念願の沖縄サミットを前に倒れた。いまから振り返れば、あの入院は戦後保守政治の晩鐘ではなかったか。ゼロが並ぶ2000年に巡り合わせた、ゼロからのリセットボタンにも見える。それほど、この間に政治の風景は劇的に変わってしまった。
 入院の直後に、自民党幹部の五人組が後継首相に森氏を決めたのは、派閥政治を象徴する密室談合だった。小泉首相が国民投票のような選ばれ方をして、世論の支持を追い風にしてきた今となっては、戯画である。五人組も逮捕されたり、離党、引退したりで、3人は党中枢にいない。
 経済政策も様変わりした。小渕氏は公共事業を増やしつつ、減税もして、「世界の借金王」と名乗った。そんなバラマキ予算が続くはずもなく、徐々に公共事業は減った。それと軌を一にして、自民党の集票組織は崩れだす。
 あの入院から数カ月後に『不平等社会日本』がベストセラーになり、格差社会への注目度が増していく。「ニート」という言葉も、まだ知られていないころだ。まさに隔世の感がある。

# by kiki000yuu | 2006-04-07 04:11 | 天声人語
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自分&好きな人の好きなこと。就職活動終了したけど、引き続き知識を蓄えます。

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